パナソニックのテレコンバージョンレンズ
LTZ10用のアダプターが入荷しました。STOKオリジナル商品です。
LTZ10はパナソニックのデジカメ
FZ10用に発売された1.5倍テレコンバージョンレンズですが、その描写性能の高さは、人気の
TCON-17Xを上回ると言われており、一部マニアの間では人気のテレコンです。ところがLTZ10は取付部のネジ径が
64mmメスネジというかなり特殊なサイズを採用しているため、他のデジカメへの転用が難しいという問題点があります。LTZ10を他のカメラへ転用する際は、
67-67オスオス変換リングを瞬間接着剤で取り付けるなど改造を施す必要がありました。
このたび、
STOKが販売開始するのは当店で特注した「
FZ200用LTZ10変換アダプター」です。
まずは簡単な説明から。
【LTZ10の問題点】
テレコンバージョンレンズ
LTZ10をデジカメ
FZ200に取り付けるためには、2つの問題を解決しないといけません。1つはLTZ10のフィルター径が
64mmという特殊なサイズを採用している点です。もうひとつは、LTZ10が同社のデジカメ
FZ10専用に設計されたため、取り付け部とレンズとの間に4cm程度のマチ(隙間)があるということです。
1つめの問題点については、64-55mmオスオス変換リングのようなものを用意して、
FZ200に
レンズアダプター経由で装着することで解決できます。しかし、それでもテレコンとカメラレンズとの間に4cm程度の空間が生じ、画質に影響を与える可能性が懸念されます。というか、そもそもレンズ部がかなりの長さになってしまいます。
そこで64mmオスネジ+2cmのマチ+64mmオスネジという構造のアダプターを製作する案が生まれました。FZ200にちょうど収まる大きさです。しかし、これにも欠点が。FZ200には問題なく使えますが、将来FZ200が不要になったとき、専用アダプターは無用の長物になり、LTZ10は再び使えなくなってしまいます。
【STOK製LTZ10アダプターの特徴】
ということで辿りついたのが次の解決策です。長くなりましたが、ここから製品紹介。新発売のアダプターは上記の弱点を克服するため、①
LTZ10接続用64-67mmオスオス変換リング、②
67-67mmメスメス継ぎ手リング、③
64-67mmオスオス変換リングという3点の部品から構成されます。
FZ200本体→
64-67mmリング→
継ぎ手リング→
LTZ10用67-64mmリング→
LTZ10と組み合わせることでLTZ10をジャストフィットでFZ200へ取り付けることができるようになりました。
写真のとおり、ぴったりのサイズ(といってもかなりの大きさになりますが・・・)で装着できます。アダプターはFZ200のボディに固定されるので、テレコンを装着しても強度的には問題ありません。
上記の写真はアダプター②と③を装着した状態ですが、広角端でもケラレなしで撮影可能です。67mm径のフィルターキャップが装着できます。
部品を3点構成としたことで、①64-67mmオスオス変換リング単体で使えば、他のデジカメでもLTZ10を使うことができます。将来
FZ200を使わなくなったとしても
LTZ10は他のデジカメで使えるので、高価なレンズを末永く活用できます。
SONY HX200Vに装着
例えばSONYの
HX200Vであれば、当店で取り扱いをしている
フィルターアダプターの前側リングを外した状態で64-67mmリングを使えば、ピッタリ取り付けできることが確認できています(上記写真)。
ニコンの
P510では、前側リングを外した状態では若干長さが足らないので、アダプター①+②に別途、
67-67mmオスオス変換リングを準備することで対応できます。もしくは、4cm程度マチ(隙間)ができますが、P510フィルターアダプターの前後のリングを装着した状態での取り付けでも可能です。
価格は、Amazonで送料込みで
7,600円です。ぶっちゃけ、1点あたりの製造原価は安いのですが、オーダーメイドのため1回の注文でかなりの数量(数百の単位)を発注する必要があります。どの程度の需要があるか不明のため、25個売れればなんとか原価が回収できるような価格設定になっております。当店で扱っている他のフィルターアダプターに比べると、2倍以上の価格となり少し割高ではありますが、この点ご理解ください。
製品は2月7日、アマゾン店舗に入荷しました。
LTZ10専用変換アダプターAmazon販売ページ